このページの課題・パターンは、NPO・非営利団体の業務で一般的に見られる想定例です。個別の実績を示すものではありません。
NPO・非営利団体の業務と情報の流れ
非営利団体の活動は、事業の企画、参加者やボランティアの募集、活動の実施、会員や寄付者への報告、行政や助成元への報告という流れで回っています。広報の中心はホームページとSNSで、活動報告やイベント告知を継続的に発信する必要があります。
事務局は少人数、あるいは兼務やボランティアで運営されていることが多く、会員名簿、寄付の記録、イベントの申込、メール配信といった業務が表計算と個人のメールに分散しがちです。ホームページの更新を外部に依頼していると、費用と時間の制約から更新が滞り、活動が見えにくくなることもあります。
さらに、年度末には総会資料や助成金の報告書のために、会員数や活動実績を集計する必要があります。Webシステム化の狙いは、広報の更新を団体自身の手で行えるようにすること、そして名簿や申込の情報を一か所に集めて集計を楽にすることです。ただし予算に限りがあるため、既存のクラウドサービスをどこまで活用するかの見極めが重要になります。
よくある課題(想定例)
ホームページの更新が外注頼みで滞る
【想定例】活動報告やイベント告知のたびに制作会社へ依頼しており、費用と時間の制約から更新が滞りがちになっている。最新の活動が伝わらず、参加者募集にも影響している。
会員・寄付者の名簿が分散している
【想定例】会員名簿、寄付の記録、ボランティア登録者のリストが別々の表計算ファイルにあり、住所変更の反映漏れや、会報の送付先の重複が起こる。総会前の集計に手間がかかる。
イベント申込の対応に事務局が追われる
【想定例】ボランティアイベントの参加申込がメールと電話で届き、担当者が返信と名簿作成を手作業で行っている。定員管理やリマインドの送信が間に合わず、当日の欠席も多い。
予算がなく、何から手をつけるべきか分からない
【想定例】システム化したい要望は多いが、開発費を捻出できない。無料や低額のサービスを組み合わせたいが、どれが適切か判断できず、結果的に何も進まない状態が続いている。
システム化のパターン(想定例)
団体自身で更新できるホームページ
【想定例】クラウド型CMSやWordPressを使い、活動報告やイベント告知を事務局の方が自分で更新できるサイトを構築します。基本デザイン、独自ドメインの取得、検索エンジン向けの基本設定、更新方法のマニュアル作成を初回に行い、その後は必要なときだけ相談を受ける形にします。
関連サービス: ホームページ制作、CMSシステム導入支援
会員・寄付者・ボランティアの名簿を一本化
【想定例】会員、寄付者、ボランティア登録者を一つの名簿システムで管理し、種別や参加履歴で絞り込めるようにします。会報の送付先リストや総会の議決権者一覧を出力でき、年度末の集計作業を軽くします。既存の表計算からの取り込み手順も用意します。個人情報の閲覧権限は役員と事務局で分けます。
関連サービス: 業務効率化システム開発、データ分析業務
イベント申込と参加者への自動連絡
【想定例】イベントごとに申込フォームを設け、申込時の自動返信、定員到達時の受付停止、開催前日のリマインドメールを自動化します。参加者リストは名簿システムと連動させ、参加履歴として蓄積します。既存のフォームサービスで足りる場合は、その設定支援に留めます。
関連サービス: 業務効率化システム開発、ホームページ制作
会報・チラシとWebの原稿共通化
【想定例】活動報告の原稿をWebと会報・チラシで共通化し、デザインのトーンをそろえます。印刷物のデータ制作も併せて行い、広報の一貫性を保ちながら作業量を減らします。SNSへの投稿もWebの記事から転載しやすい形にします。寄付の呼びかけや年次報告も同じ流れで制作できます。
関連サービス: チラシ・パンフレット制作、ホームページ制作
一部だけシステム化するという判断
非営利団体では、予算の制約から「すべての要望を実現しない」判断が特に重要です。たとえば、名簿管理は既存の表計算を続け、ホームページだけをクラウド型CMSで自分たちで更新できるようにする、という切り分けは現実的な選択肢です。既存サービスを使うとカスタマイズの余地は小さくなりますが、初期費用と保守の負担を抑えられます。
おすすめしているのは、団体の方が自分で対応できる作業を洗い出し、それ以外の部分にだけ費用をかける進め方です。要望のうちいくつかを見送ってでも、継続して運用できる形を優先することが、結果的に活動の役に立ちます。
注意点
- 会員・寄付者の個人情報は、団体の規模にかかわらず適切な管理が求められます。利用目的の明示と保管方法を整理してください。
- 一般的な情報であり、個別の事案は専門家・所管官庁にご確認ください。
関連する開発事例
よくあるご質問
予算がほとんどありませんが相談できますか?
ご予算の範囲で実現できる最大限をご提案します。既存のクラウドサービスの紹介や、団体の方が自分で進められる作業の切り分けなど、開発を伴わない提案になることもあります。
自分たちで更新できるようになるまで、どんな支援がありますか?
更新手順をまとめたマニュアルの作成と、初回の操作説明を行います。その後も、記事の書き方やSNSとの連携について、必要に応じてアドバイスを受けられます。
助成金の対象になりますか?
助成金や補助金の要件は制度ごとに異なります。申請に必要な見積書や仕様の説明資料は作成できますが、対象になるかどうかは助成元や所管官庁にご確認ください。
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関連用語: CMS、レスポンシブデザイン、SSL/TLS、保守運用、要件定義
監修: Unlogical Systems合同会社(杉並区・西荻窪)公開