Google Gemini API
公式サイトGoogle Gemini APIとは
Google Gemini APIは、Googleが開発する大規模言語モデル「Gemini」を、自社のシステムからプログラムで呼び出すためのAPIです。文章だけでなく画像や音声、動画を同時に入力として扱えることと、一度に渡せる文脈の量が大きいことが特徴で、長い文書や複数のファイルをまとめて処理する用途に向いています。決まった形式でデータを返す機能や外部の処理を呼び出す仕組みも備えています。Google Cloudの各サービスと同じ基盤で提供されており、既にGoogle Cloudを利用している環境との連携がしやすい点も特徴です。
弊社が採用する理由
弊社では、業務システムに生成AIの機能を組み込む案件で、Claude APIやOpenAI APIと並んでGemini APIを採用しています。選ぶ場面は、長い文書や大量のファイルをまとめて処理する用途、画像や動画から情報を読み取る用途、そしてお客様が既にGoogle CloudやBigQueryを利用している環境です。データ分析基盤としてBigQueryを使っているシステムでは、同じGoogleの基盤で認証と権限を管理できるため、運用が一貫します。API呼び出しはサーバー側で行い、出力を決まった形式で受け取ってzodで検証してから業務処理に渡す設計は、他の提供元と共通です。複数の提供元に同じ設計で接続できるようにしているため、用途ごとに精度の評価と費用の比較を行い、最適なモデルを選んでいます。評価の結果は記録に残し、モデルの更新時に再評価する際の基準にしています。
向いている案件
- 長い文書や大量のファイルをまとめて処理する業務
- 画像や動画から情報を読み取る処理
- Google CloudやBigQueryを既に利用している環境への生成AI導入
保守・移行の観点
モデルは提供元によって定期的に更新され、古いモデルは提供が終了することがあるため、モデルの切り替えを前提とした設計と、切り替え時の精度の再評価が必要です。利用量に応じた費用の監視と上限設定は、画像や動画を扱う場合に特に重要で、入力の量に応じた費用の見積もりを設計時に行います。個人情報や機密情報の送信範囲と提供元の利用規約の確認、AIの出力に対する人の確認の運用は、他の提供元と同様に必要です。一般的な情報であり、個別の事案は専門家・所管官庁にご確認ください。
組み合わせて使う技術
よくあるご質問
Google WorkspaceのデータとGemini APIを連携できますか?
Googleの認証と権限の仕組みを使って、業務データと連携するシステムを構築できます。どのデータをどの範囲で扱うかを要件定義で整理したうえで、構成をご提案します。
動画の内容をAIで確認する仕組みは作れますか?
Gemini APIは動画を入力として扱えるため、内容の要約や特定の場面の検出などが可能です。精度は用途によって異なるため、評価用のデータで確認してから本番に組み込みます。
関連するサービス
関連する開発ガイド
- 要件定義とは何をすることか — 発注前に整理したい5つのこと要件定義はシステムで何を実現するかを合意する工程です。発注前に整理したい目的と成功条件、現状業務の流れ、利用者と権限、扱うデータ、やらないことの5つを、想定例を交えて解説します。
- 中小企業のWebシステムに最低限必要なセキュリティ対策専任の担当者がいない中小企業でも押さえておきたい Web システムのセキュリティ対策を、SSL/TLS・認証と多要素認証・権限の最小化・アップデート・バックアップ・ログ・個人情報の順に優先度をつけて整理します。
- Webシステム開発の費用はどう決まるか — 相場の「考え方」と見積の内訳Webシステム開発の費用がどのように決まるのかを、工数と単価、要件の粒度、品質・非機能要件、保守費、変動要因の観点から解説します。金額の相場ではなく、見積を読み解くための考え方を整理します。
監修: Unlogical Systems合同会社(杉並区・西荻窪)公開