多くの失敗は、技術ではなく「決めていなかったこと」から生まれます。
1. 目的が共有されていない
「業務を効率化したい」だけでは、何を作るべきか決まりません。関係者の間で目的の理解がずれたまま進むと、完成後に「思っていたものと違う」が起きます。
- 目的を一文で書き、関係者全員が同じ文を言えるか確認する
- 「成功した状態」を具体的な業務の変化で表現する
2. 現場の担当者が関わっていない
決裁者だけで要件を決めると、実際に使う人の手順と合わないものができます。
- 実際に毎日使う人に、一度は画面案を見てもらう
- 現場の「例外処理」を早い段階で聞き出す
3. 機能を盛り込みすぎる
「せっかくだから」で機能を足すと、費用も期間も膨らみ、使い方も複雑になります。
- 必須と任意を分け、任意は次の段階に回す
- 使用頻度の低い機能は、人の手で行う運用も検討する
4. 前提条件を確認していない
見積りには必ず前提があります。前提が崩れると追加費用になります。
- 見積書の「前提条件」「除外事項」を必ず読む
- 連携先システムの仕様を、早い段階で確認する
5. データの扱いを後回しにする
既存データの移行は、想定より手間がかかることが多い作業です。表記ゆれや欠損の整理に時間がかかります。
- 移行するデータの実物を早めに渡す
- 移行しないデータの扱いを決めておく
6. テストの時間を取っていない
検収期間が短いと、不具合を見つけられないまま公開することになります。
- 検収の期間と担当者をスケジュールに明記する
- 確認する観点を事前にリスト化する
7. 仕様変更のルールがない
「ちょっとした変更」の積み重ねが、納期と費用を圧迫します。
- 変更の申請方法と、費用・納期への反映方法を契約時に決める
- 変更の記録を残す
8. 運用担当者を決めていない
公開後、誰も面倒を見ない状態になると、使われないまま放置されます。
- 更新を担当する人を決める
- マニュアルの要否と、作成担当を決める
9. 保守を契約していない
納品後にサーバーやソフトウェアの更新が止まると、時間の経過とともに動かなくなります。
- 保守に含まれる作業の範囲を確認する
- 障害時の連絡方法と対応時間を確認する
10. 引き継ぎの準備がない
担当会社を変える可能性を考えて、最低限の資料を手元に残します。
- ソースコードの所在と、その権利の扱い
- サーバー・ドメイン・各種サービスの管理情報
- 設計資料と運用手順
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監修: Unlogical Systems合同会社(杉並区・西荻窪)公開